朝食は食べた方がいいのか、食べない方がいいのか
日本人は1日3食が常識。家庭や学校で「朝はしっかり食べなさい」と言い聞かされて育った方も多いかと思います。
最近では、朝食抜きの”食べない健康法”などもあり、食べる派と食べない派で意見はかなり分かれています。
朝食べる派の言い分
メリット
① 頭が働く…朝起きたばかりでぼーっとしている脳に必要なエネルギー(糖分)を補給するので目が覚める。
② 元気がでる…朝ご飯をしっかり食べる事でパワーチャージができて、1日の仕事も集中できる。
③ 脂肪燃焼率アップ…寝ている間は体温が下がって、体脂肪の燃焼率も下がっている。朝食を摂ることで体温が上がり、体脂肪を燃焼しやすくなる。
④ 整調作用…朝食を食べることで、胃腸の働きが活発になります。寝ている間に休んでいいた胃を刺激して、大腸の働きを促すために便秘解消につながる。
朝食べない派の言い分
メリット
① デトックス効果がある…朝は分解・解毒の時間。この時間に不要な食べ物をおなかに入れてしまわないことで、前日までに摂取したものを効率よく分解・解毒できる。前日の食べ過ぎを解消する。
② 身体が軽くなる…人の身体は食べ物を消化・吸収して排泄するまでにおおよそ18時間かかります。そして1日3食しっかり食べると、内臓が休むこと無く働き続けてしまうので朝の眠気や日中のだるさを引き起こす。朝食を食べないことでこのような不快感を解消する。
③ 集中力が上がる…消化によって血液が胃に集中するので脳の活動が鈍くなるのを防ぐ。朝食を食べない事で、集中力が上がり、仕事の効率を上げる。
④ 時間と食費が浮く…当然ながら、朝食べなければ、朝食を用意して食べるための時間も、お金もかからないので、金銭的にも経済的にも節減。
朝食べないと太る?
朝食は食べないと太りやすくなるとも言われますが、普段から食べていない人が急に朝食を食べ始めると、逆に太ったという声をよく耳にします。
実際は、朝食べた方が身体を目覚めさせるためにエネルギーがたくさん消費されるので、代謝しやすくなるようです。反対に夜は身体を休める時間のため、エネルギーが消費されずに脂肪になりやすくなります。
これまで朝食を食べていなかった人が、活動(運動)量や他の食事の量を変えずに、朝食を食べ始めたら、それはカロリーオーバーになるので太ってしまうでしょう。
昼食までの時間におなかが持たない人は、朝食を摂り昼食の内容で調整したり、朝は食べる気がしない人は、朝は水分補給だけにして、昼食の時間を早めるのもいいでしょう。
また、朝食べられない理由として、前日の夕食は消化仕切れていない可能性があります。夕食の量が多すぎるか、食事をしてから寝るまでの時間が短いことなどが原因になります。
例えば、帰宅が夜遅くなるなどの理由で夕食の時間が遅くなる日が続く場合は、夕飯を少なめにして、朝食で調整すれば、栄養不足を補えるので、食べ過ぎを防いで、太りにくくなります。
どうしても、夜は食べないと気が済まないという人は、食べ過ぎに注意して、翌朝の食事を少なくするか食べないという選択をするのもいいでしょう。
朝食べた方がいいと思い込んでいることもある
「朝はしっかり食べなさい」と言い聞かされて育った人の中には、朝は食べないと調子が出ないと思い込んでいる場合があります。朝食べると身体がだるい・重いと言う人は、思い切って朝食べないで数日過ごして、本当に朝は食べたほうがいいのか試してみましょう。
水分補給は忘れずに!
朝食べても食べなくても、起きたらまずコップ1杯の水を飲みましょう。朝は食べない派も水や白湯を飲むことで内臓が活動を始めます。寝起きにいきなりコーヒーなどを飲むと胃に負担をかけてしまいますので、まずは水を飲むようにしましょう。
まとめ
朝食を食べる、食べないはそれぞれの生活スタイルに合わせ、本人の判断で良いでしょう。
肉体労働などのハードワークの人は栄養不足にならない為に食べることをおすすめしますが、いつも食べてない人や朝は食べられない人が無理に食べる必要は無く、普段から食べた方が調子がいいという人は迷わず食べた方が良いでしょう。
また、食べる・食べないと決めつけるよりも、そのときの身体の状態に合わせて食べたり、食べる内容を変えるという方法も良いかと思います。