こんにちは。ピオニーカフェのももこです。
集中力が続かなくて作業が進まない、それでもタスクの期限は迫ってくる。
こんな状態じゃ今夜も徹夜で頑張らなくては・・・と追い込まれていたりしませんか?徹夜で作業する日もあるかも知れませんが、眠気との闘いは作業の質や効率を低下させてしまいます。
また、夜は寝ているはずなのに日中に睡魔に襲われ集中力が続かない。その状態の大きな原因は熟睡出来ていないなどの睡眠不足にあるのかもしれません。
睡眠は脳の情報処理
当たり前のようですが、睡眠不足は集中力や記憶力、判断力や思考力などを低下させます。この状態で作業していてもミスをしやすく、またミスしていても気付きにくくなります。頭がボーっとして回転しない、理解できないということもあります。睡眠不足になると、寝ている間の脳の記憶の処理がされず、物事を忘れてしまいやすくなります。
記憶力や判断力が低下することは作業効率を下げてしまうことは言うまでもありません。徹夜で頑張っていても、睡眠不足が続けば作業の質も効率も下がってしまいます。
日々、活躍されているみなさんは、健康管理や体調管理に高い意識をお持ちではないでしょうか。しかし、健康のために食事や運動に気を遣っても睡眠を削ってしまうと、その効果は低下してしまいます。
そして、作業の質や効率を上げるためには、脳の情報が整理されている必要があります。脳の情報とは記憶のこと。記憶の定着や整理は睡眠中に行なわれています。記憶には頭で覚える学習と身体で覚える学習があります。頭と身体のどちらの学習にも睡眠が必要なのです。
睡眠不足はアルツハイマー病のリスクが上がる
高齢化社会とともに認知症の患者数が増えていますが、その認知症のひとつのアルツハイマー病のメカニズムは完全には解明されていません。その原因のひとつとして考えられているのがアミロイドβというタンパク質の蓄積です。日中に溜まったアミロイドβは睡眠中に処理されますが、睡眠不足によりメラトニンの分泌が減るとアミロイドβが溜まりやすくなります。しかし睡眠不足が続くとアミロイドβが処理しきれずに蓄積していき、アルツハイマー病を発生する危険が高まるそうです。
タウタンパク質は脳神経細胞の中に蓄積し神経細胞を死滅させるとされていますが、アミロイドβが増加するとタウタンパク質の蓄積に繋がると考えられています。
アミロイドβ …脳神経の老廃物。蓄積が続くと脳神経細胞先端部を傷つける
タウタンパク質 …脳神経細胞の中に蓄積し神経細胞を死滅させる
30分の昼寝対策!
昼に10分~20分程度の昼寝をすることは睡眠不足の対策にとても効果的。短時間の浅い眠りが疲労を回復します。昼寝により午後の集中力や作業効率が上がるので、忙しいときほど短時間の昼寝は有効。しかし、昼寝は長くても30分以内まで。それ以上眠ってしまうと深い眠りに入り、かえって疲労感を感じたり、目覚めが悪くなります。頭もぼーっとして逆効果になりますので、深い眠りに入らないよう注意しましょう。
人の身体は12時~15時に肉体的にも眠くなる時間帯ですので、ランチ後などに座ったままの浅い眠りをとると脳がスッキリして集中力や作業効率が上がります。上に紹介したアルツハイマー病の予防にも効果的と言われています。
また、昼寝前にカフェインの入った飲み物を飲むと目覚めが良くなります。カフェインは飲んでから30分程度で効果が現われるのでランチ後に飲み、10~20分の昼寝をとると、カフェインの効果が現われる頃に目覚めて、午後の作業効率向上にもおすすめです。
日本の社会ではまだ馴染みがないですが、昼寝をとることを推奨している企業もあります。夜の寝不足を解消するには昼休憩などをうまく利用して昼寝をとってみてはいかがでしょうか?集中力も上がり、作業効率が良くなれば追われているタスクもサクサクと片付くかもしれませんね。