こんにちは。ピオニーカフェのKeikoです。
もしも、階段の上り下りがキツイ、長時間立っていられないとすれば、それはおしりの筋肉の衰えている証拠です。
股関節とも密接に関わり、身体を動かすときに大きな役割をしているおしりの筋肉。しかし、残念なことにおしりの筋肉は生活環境や運動不足によりとても退化しやすく衰えやすいのです。
おしりの重要な筋肉『おしりの筋群』
おしりは大殿筋、中殿筋、小殿筋の3つの筋群により構成されていますなかでも大殿筋は人の筋肉の中で一番大きくて最強の筋肉。大殿筋が発達すれば股関節への負担が減り、歩いたり、飛び跳ねたり、走ったりすることが楽にできるようになります。
中殿筋と小殿筋は2つが同じような作用をし、歩くときのバランスを保ったり、片足で立つなど身体のバランスをコントロールしています。
- 大殿筋…人の体の中で一番大きい筋肉、股関節を囲うようについている。
- 中殿筋…骨盤の側面、大殿筋の上の位置。
- 小殿筋…中殿筋の深層の位置。
おしりの筋肉の3つの役割
身体を支える
上半身が前に倒れないように、全身をまっすぐに維持する強力な股関節の働きを『伸展運動』と言います。股関節は、静止して立っているだけでも総体重の70%もの上半身の重さを支えています。この強力な伸展運動をサポートしているのがおしりの筋肉。
おしりの筋肉が弱くなってしまうと、股関節の伸展力も低下してしまい、上半身が前に倒れ、前屈のみの姿勢になってしまいます。歩くことはおろか、立つことさえできなくなってしまいます。
関節を守る
日常生活での動作の衝撃の負荷は身体の中心部である股関節に集中します。先ほどのおしりの筋群についてご紹介しましたが、おしりの筋群(大殿筋、中殿筋、小殿筋)は股関節を囲うようについています。このおしりの筋群が、上半身の重さや、歩行や飛び跳ねるといった動作から地面に着地するときに股関節が受ける衝撃を支えています。
また、太ももを外側にまわす股関節の外旋力や膝を内側にひねろうとする内旋力からも関節を守っています。基本的に膝は、曲げる、伸ばすといった動作しかできませんが、階段の上り下りや歩行などで受ける負荷で膝を内側にひねろうとする外からの力がかかります。
この内旋の動きを外旋力でコントロールしているのがおしりの筋群です。つまり、おしりの筋群を鍛えることは日常動作での階段の上り下りや歩行を楽にできるようにしますが、加齢や運動不足によりおしりの筋群が衰えると膝の関節にも負担がかかり歩行や階段の上り下り、飛び跳ねるといった動作が困難になってしまうのです。
おしりの筋群は骨盤の上につながっている背骨の衝撃も吸収しています。
バランスをとる
身体を左右に傾けずに水平に維持し、バランスを保つ能力を「立ち直り反応」と言います。この立ち直り反応のうちおしりの筋肉は、首から骨盤、大腿骨を垂直に保つ「股関節による体幹の立ち直り反応」と、首から足首までの全身を垂直に保つ「足関節と股関節による体幹および全身の立ち直り反応」に関係しています。
おしりの筋肉が強いほど、股関節での直立保持能力がアップし全身の安定性を高めます。おしりの筋肉が弱くなると、全身を水平に保つことや、全身を横に傾けずに水平に保つことが困難になってしまいます。
歩行のためにはおしりの筋肉がとても重要になっているだけでなく、私たち人の生活動作においておしりの筋肉が大きく働いていることがおわかりいただけましたでしょうか?
女性にとっても、ヒップアップは大きな課題となっています。最近おしりが垂れてきたかなと思う方は要注意。美尻をキープして足腰の健康も維持していきましょう。